2024年10月23日 (水) 非番の警察官が盗撮未遂、まさか!?警戒中の警察官に現行犯逮捕される!
警視庁は23日、女性のスカート内を盗撮しようとした疑いで、小岩署交通課の巡査長の男(32)を現行犯逮捕しました。
逮捕容疑は、23日午後8時ごろ、東京都杉並区のJR荻窪駅の上りエスカレーターで、スマートフォンを使って女性のスカート内を盗撮しようとしたものです。この時、警戒していた警察官が容疑者の行動に気づき、その場で取り押さえました。事件当時、容疑者は勤務時間外でした。
なお、警視庁はこの容疑者の認否を明らかにしていません。幡野徹警務部参事官は「捜査結果を待って、適正に対処する」とコメントしています。
今回のニュースは、警察官が警察官によって現行犯逮捕されたという点でとても衝撃的な内容となっており、私もそういうタイトルをつけてみました。そしてこの事件、盗撮行為を行ったということとはまた別の問題が隠されているような気がします。では今回もはじめていきましょう。
女性のスカート内を盗撮しようとしたとして逮捕されたのが現職の警察官であったことは、ただただ驚きと失望を感じます。普段、私たちは警察官に対して守ってもらえるという信頼感をもっており、その警察官が不法行為を行ったという事実には不安を感じる人も多いでしょう。私の家族も警察に助けられたことがあります。しかし、こうした事件があると、警察官の倫理観や職務遂行能力に疑念が生まれてしまうものです。
また。逮捕された警察官は巡査長という地位だったみたいです。これは警察の階級の一つで、通常は警察官として一定の経験を積んだ者が就く職位です。階級としては巡査の上にあり、巡査部長の下に位置します。巡査長の職務は幅広く、一般のパトロールや交通取締りから、特定の案件の捜査などを行うそうです。
そして、別の問題というのも、今回の逮捕、現役の警察官が「現行犯逮捕」されたという点です。警察官が警戒中にもかかわらず犯行に及び、しかも現行犯で逮捕されてしまったという点は非常に由々しきことだと思います。警察官として常に周囲の状況を把握し、他人の動向に目を光らせているべき立場にありながら、それに気が付かずに、そうした意識が完全に欠けていたとするならば、いかに異常な状況だったかがうかがえます。この事件は、盗撮の行為がどれほど冷静な判断を狂わせるのかを象徴しているかのようであり、まるで麻酔にかかったようにその場の正常な判断力を失わせたのかもしれません。
このケースは単にこの警察官個人の能力に問題があったのか(そう考えると容疑者は巡査長という地位になれるものなのでしょうか)、もしくは組織としての倫理意識の教育や自己管理の欠如によるものだったのでしょうか。いずれにしても、通常ならば警戒中の人物の存在に気が付いてもおかしくはないはずで、全く気づかずに犯行に及んだことは非常に問題が大きいです。職業倫理に反する行動をしている自覚はもちろん、その行動が露見するリスクへの想像力が欠如していたとも考えられ、これは警察官としての素養や能力、職業倫理の面で大きな課題が浮き彫りにされたといえるでしょう。
もしも今回の件がこの警察官個人の倫理観や自己抑制力の欠如に起因するものであったとしても、それがたまたま発覚したということで終わらせることはできません。警察官は、市民の安全と信頼を守るための存在であり、そんな彼らが倫理を踏み外して不正行為に及ぶリスクが少しでもあるならば、内部教育の見直しやメンタルケアを強化することが必要です。
市民としてはこのような事件が二度と起こらないよう、警察組織全体の信頼性回復に向けた取り組みを真摯に行ってほしいと強く願います。