2024年10月11日 (金) 盗撮のターゲットは一人の時?エスカレーターでの事件に見る防犯意識
鹿児島県内の商業施設のエスカレーターで、30代女性のスカート内をスマートフォンで盗撮しようとした疑いで、鹿児島市草牟田1丁目に住む48歳のアルバイト作業員の男性が逮捕されました。
鹿児島市西警察署によると、この男性は先月11日午後6時ごろ、商業施設のエスカレーターで女性が一人で乗っているところを狙い、スマートフォンをスカート内に差し入れて撮影しようとしたとされています。
この行為に気づいた店員がすぐに警察に通報しましたが、男性はその場から走って逃げました。しかし、警察が周辺での聞き込みや防犯カメラの映像をもとに調査を進めた結果、男性を特定し、今月6日に逮捕に至りました。
取り調べで、男性は「盗撮したのは間違いない」と容疑を認めているということです。
この事件は、公共の場で起きた盗撮の中でも特にエスカレーターでの盗撮が多発している現状を浮き彫りにしています。エスカレーターは階段とは違い前後の距離が近く、近寄っても不審がられることが少ないため、加害者にとっては犯行を行いやすい状況となり、盗撮被害が後を絶たない場所の一つです。今回も始めていきましょう。
エスカレーターに一人で乗っているときは、本人も気が付きにくく、周囲の視線も届きにくいため、ターゲットにされやすい状況と言えます。ただ意識をもってもらえれば、犯罪の抑止は効く場所だとも思っています。
こうした事件を防ぐためには、まずは犯罪が多いという意識を持ってほしいです。エスカレートに乗る前に、後ろを振り返る素振りを見せる、横向きになる、不審者、不審物に注意する、スパッツなどを履き直接の被害を防ぐ、など対策をぜひ取ってほしいです。これだけでかなり数犯罪は減らせると思っていますし、意識していれば不審行動にも気が付くこともできるはずです。
ただ、加害者が一瞬の隙を狙って犯行に及ぶため、実際は被害者がその場で気づくことは難しいこともあるかもしれません。そのため、第三者の目が重要であり、この事件でも店員の通報がきっかけで警察が動きました。周囲の人々が少しでも不審な行動を目にした際には、通報する勇気が求められます。
さらに、加害者が一度は逃走を試みたにもかかわらず、防犯カメラの映像や聞き込みにより逮捕に至ったことは、逃げても捕まる可能性が高いことを示しています。これは、被害者や周囲の人々にとっても安心材料となるでしょう。現代の技術は犯罪行為を手軽に行うことを可能にしている分、隠し通すことも困難にしており、逃げ切ることが難しくなっていることを知ってもらいたいです。このように、いかなる理由があっても犯罪は許されないこと、そして逃げても責任を免れることはないといった認識が広まることが、犯罪の抑止力に繋がると期待されます。
結論として、今回の事件は被害者が一人でいる際の危険性と、第三者の通報の重要性を再認識させるものでした。また、逃げ切れない社会の仕組みが整ってきていることが示され、社会全体で防犯意識を高め、犯罪の少ない社会を目指す必要性があると感じます。