2024年08月14日 (水) 止まらない盗撮行為、100人以上が被害に…共用トイレに仕掛けられた小型カメラの恐怖 <追記1>
山形市在住の無職の男(56)が、コンビニ店のトイレに小型カメラを設置し、利用者104人を盗撮したとして性的姿態撮影処罰法違反の疑いで逮捕・10月25日に起訴されました。事件は、8月14日と9月18日に山形市内の異なるコンビニ店で発生し、男女の利用者をひそかに撮影していたものです。8月14日には92人の男女、9月18日は12人が被害にあっています。さらに、9月8日にはJR山形新幹線「つばさ」号の共用トイレにも小型カメラを仕掛けて女性を盗撮しようとしたが、トイレに入りカメラの存在に気が付いた女性カメラの向きを変え、犯行は未遂に終わりました。このカメラは清掃員によって発見され、JR東日本が警察に通報したことで事件が明るみに出ました。男は「女性を撮影し、性的欲求を満たしたかった」と供述しており、一連の事件について認めています。警察は他の関与事件がないことを確認し、捜査を終結したと発表しました。
下記の画像は実際に使用された小型カメラだそうです。1つ4cmほどでどこにでも隠すことができることが分かります。これだけ小さいと靴の中に隠せないものなのかな、と思ってしまいます。一つの事件も靴の中に隠している犯罪の逮捕を記憶していません。推測はさておき、今回の事件も相当にひどいものです、始めていきます。
今回の犯行が行われたのはいずれも共用トイレで、8月14日には92人、9月18日には12人の利用者が盗撮の被害を受けました。さらに、9月8日には山形新幹線内の共用トイレにもカメラを仕掛けており、犯人は発覚を恐れずに犯行を繰り返す常習性があったといえます。9月8日に新幹線で仕掛けたカメラは利用者が気付き未遂に終わっています。この時は最終的に清掃員によって発見され、カメラの回収ができていなかったのにも関わらず、それでもなおやめることなく、わずか10日後の9月18日には再びコンビニで盗撮を行っていた点には驚きと共に恐ろしさを感じます。
さらに、9月18日の犯行では、前回と比べて被害者がかなり少ないことからも、早めにカメラを回収していることが推測できます。つまり犯行の手口に学習が見られるということです。このような行為が続いた背景には、犯人が盗撮をやめられず、逮捕されるまで犯行を繰り返してしまう「常習性」があったことが考えられます。犯人自身も「女性を撮影し性的欲求を満たしたかった」と供述しており、いかに自分の欲望をコントロールできなかったかがわかります。こうした犯罪者は、やはり早期に発覚して逮捕されなければ、自覚が芽生えずに行為を繰り返してしまう傾向があるのではないでしょうか。
最終的に、犯行が終結したとのことですが、今後も共用トイレでは不審物に対する注意が不可欠です。この事件を教訓に、私たち一人ひとりが公共の場での安全対策を強化する必要があると感じます。犯罪者も巧妙な手口を編み出している現実を考えると、予想もつかない場所にカメラが隠されている可能性もあるため、細心の注意が必要です。小型カメラのようデバイスが出回る中で、私たちも日常的に不審物を意識することが重要ですが、同時に、施設側も隠せないような構造にしたり、開発者や販売側にも適切な使用のルールや管理の強化が求められます。
<追記1>
初公判が10日、山形地裁(佐々木公裁判官)であり、罪状認否で男は「まちがっているところはない」と起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で、男は性的欲求を満たすため、ネットで小型カメラを購入し、盗撮を繰り返したと指摘した。
次回公判は1月14日。
初公判と罪状認否について簡単に説明します:
初公判とは?
初公判(しょこうはん)は、刑事裁判の最初の裁判のことです。
この裁判では、検察が起訴した内容をもとに裁判が進められ、被告人(起訴された人)が法廷に出廷します。裁判の基本的な進行や争点がここで明らかになります。
罪状認否とは?
罪状認否(ざいじょうにんぴ)は、裁判官が被告人に対し「あなたは起訴された内容(罪)を認めますか?」と確認する場面のことです。
被告人はこれに対し、以下のように答えます:
- 認める(有罪を認める):「はい、その通りです。」
- 否定する(無罪を主張する):「いいえ、私はやっていません。」
- 一部認める(部分的に認める):「一部は認めますが、全部ではありません。」
被告人の答えによって、裁判の進め方が変わります。
取り調べの中に男は「トイレを使う女性を正面から撮影できる位置にカメラを設置し、養生テープで固定していた」と述べているということです。
動機について、男は20代の頃からトイレを使う女性の姿に性的興奮を覚え、インターネットでそのような動画を好んで見ていました。しかし、ある時から好みの動画が見られなくなり、「自分で撮ろう」と考えるようになります。この結果、盗撮に手を染めたとされています。