2024年09月07日 (土) 1件の住居侵入から、実に10人もの女性の盗撮の被害が明らかに…
奈良県内の住宅で、窓の隙間から女性の裸を盗撮したとして、53歳の無職の男が逮捕されました。
奈良県大和高田市在住のこの容疑者(53)は、撮影処罰法違反の疑いで逮捕されています。
警察によると、容疑者は6月12日から9月7日にかけて、奈良県内の住宅の浴室などの窓の隙間から10代と40代の女性2人の裸を盗撮した疑いが持たれています。
容疑者は10月2日、奈良県内の住宅に侵入した疑いで既に逮捕されていましたが、所持していたビデオカメラからメモリーカードが見つかっていませんでした。
その後、警察が周辺を捜索したところメモリーカードを発見。中には、約10人ほどの女性の裸が映った動画データが記録されていました。この動画データから、被害者2人が特定され、容疑者の逮捕に至りました。
取り調べに対し、容疑者は「やった記憶はありません。無実です」と容疑を否認しています。
警察は他にも被害者がいる可能性があるとみて、動画データに映っていた女性たちの身元特定を急ぐとともに、事件の詳細についても調査を進めています。
今回の事件は、ほんとうに衝撃的です。1件の住居侵入から、実に10人もの女性が盗撮の被害に遭っていたことが明らかになったわけです。このような事実が発覚するということは、私たちが普段想像している以上に盗撮行為がまん延している証拠なのではないでしょうか。もし警察がメモリーカードを見つけられなかったら、単なる住居侵入で終わっていたかもしれません。では今回も始めていきましょう。
繰り返しですが、メモリーカードの発見がなければ、被害者が自分の被害を知ることもなかったかもしれず、さらに多くの女性が被害を受ける危険があったわけです。警察の粘り強い捜査によって、この問題が表面化したことは、被害者の声を聞く上でも重要な一歩だと感じます。
また住居侵入で逮捕されるのは表面的な出来事に過ぎず、目的があって侵入していると考えれば、実際には隠れた犯罪が広がっていたことを示しています。また、今回の事件では、10代から40代までの幅広い年齢層の女性が盗撮の対象にされていました。このことから、犯人は年齢に関係なく、つまり対象ではなく、行為自体に対する刺激や麻痺したココロが行為をエスカレートさせていくことを示しているように感じられます。
盗撮行為は被害者が気づかないことが多く、さらに発覚時のその心理的な影響も深刻です。被害者たちは自分の生活の場所である家庭内では安心して過ごしているはずです、しかしその安全が脅かされることで精神的なダメージは深刻ですし、その事実を知るまで自分が狙われていたことに気づかないことが多いのが現実です。
容疑者が「やったという記憶はありません」と容疑を否認しているようです。この心理的要因は、一体何なのでしょうか。彼自身が行った行為を正当化し、認めることができない心の働きがあるのかもしれません。自己防衛として機能している可能性もあるのでしょうか。現実を直視できず、犯罪を犯した自分を受け入れられないのかもしれません。
この事件を受けて私たちが注意すべきは、身近なところに潜む危険性です。プライベートな空間でも、何が起こるかわからないということを心に留めておくべきです。自宅においても常日頃から、日常生活の中に潜むリスクについて考えることが大切です。