2024年05月16日 (木) 能代市の臨時職員、職場の女性用トイレにカメラ設置で懲戒免職処分

※写真はイメージです。
能代市は、職場の女性用トイレにカメラを設置して盗撮行為をしていた60代の会計年度任用職員を、17日付で懲戒免職処分としました。
この男性職員は、昨年5月16日に職場の女性用トイレにカメラを設置し、盗撮を行いました。同じ日に女性職員が隠しカメラを発見して警察に届け出たところ、男性職員は翌日警察に出頭し、盗撮行為を認めたということです。
市の調査によると、男性職員は「盗撮目的でカメラを設置した」と話し、過去にも複数回同様の行為を行っていたことを明かしました。
この男性職員は、先月27日に性的撮影処罰法違反の罪で略式起訴され、今月10日に罰金70万円の略式命令を受けています。能代市は、刑事処分の内容を踏まえ、厳正な対応として懲戒免職処分に至ったとしています。
市は「このような不適切な行為を二度と起こさないよう、再発防止策に努めていく」とコメントしています。
5/16発覚 ⇒ 同日に警察に通報 ⇒ 5/17逮捕 ⇒ 12/27略式起訴 ⇒ 1/10罰金刑 ⇒ 1/17懲戒免職
発覚して即通報、翌日逮捕、半年後に略式起訴、さらに1月には罰金刑から懲戒免職まで一気に到達。
見事な流れです。
※略式起訴
比較的軽い犯罪について、通常の公開裁判を行わず、簡略化された手続きで刑を決める制度です。主に罰金や科料といった軽い刑罰が科される場合に用いられます。
※会計年度任用職員
「非正規の公務員」という位置づけ。正規職員とは雇用形態や待遇が異なり、任期のある補助的な役割を担う職員です。簡単に言うと、地方自治体が正規職員ではカバーしきれない業務を補うための期間限定の職員です。
この事件は、職場の信頼関係を根底から覆すような重大な問題だと感じます。女性用トイレにカメラを仕掛けるという行為自体が極めて悪質で、被害者のプライバシーや精神的負担を考えると、怒りを禁じ得ません。さらに、この人物が職場の一員として雇われていたことも、被害者や他の職員にとって大きなショックだったのではないでしょうか。
特に驚くのは、この男性職員が過去にも盗撮行為を繰り返していたという点です。再犯防止の観点からも、この事件はしっかりと責任を追及し、今後同様の行為が起こらないように厳しい対策が求められます。
また、罰金刑での決着となった点も気になります。罰金70万円という金額が、このような卑劣な行為に見合う罰なのか、被害者や市民感情としては疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。再発防止のためには、雇用時のチェック体制の強化や、職場内のモラル教育も必要でしょう。