2024年12月22日 (日) 柏市のゲームセンターで撮影未遂事件発生、店員が取り押さえ
柏署は自称・群馬県伊勢崎市在住の41歳契約社員の男を、性的姿態撮影処罰法違反(撮影未遂)の疑いで現行犯逮捕しました。
逮捕容疑は、22日午後4時40分ごろ、柏市柏2丁目にあるゲームセンターで、10代の女子高生のスカートの下にスマートフォンを差し入れ、撮影しようとしたものです。
警察によると、男は容疑を認めています。事件当時、目撃した男性店員が男を取り押さえ、女性従業員が110番通報しました。
スカートの盗撮事件がまたしても発生しました。特に買い物中やスマートフォン操作に集中している時は、無防備になりがちで狙われやすい状況です。今回のケースでも、被害者自身は全く気が付いておらず、店員が異変に気づき、対応したことで犯罪が発覚しました。この点が非常に重要なのですが、この第三者の協力がなけば犯罪は明るみにすらならなかったわけです。これが盗撮という犯罪の特徴です。改めて周囲の人々の警戒心や意識の高さが犯罪防止に大きな役割を果たすことを実感させられます。
犯罪が発生する背景には、周囲の無関心や見過ごしが関与することも少なくありません。もし今回、店員が気づかなければ、この事件は明るみに出ず、犯人はさらに別の被害者を狙っていた可能性があります。店舗の防犯意識を高め、スタッフが本業以外にもこういった異変に気づきやすくする意識は、犯罪抑止において非常に重要です。また、店舗全体で防犯カメラの設置やレイアウトの工夫を通じて、犯罪者が行動しにくい環境を整えることも必要でしょう。
一方で、私たち自身も防犯意識を持つことが求められます。例えば、公共の場では常に周囲に注意を払い、スマートフォンに過剰に集中しないよう心掛けることが大切です。特に混雑した場所や狭い通路では、後ろにいる人や不審な動きをする人に注意を払うことが必要です。
今回の事件を通じて、被害者や目撃者だけでなく、社会全体が犯罪抑止に向けた意識を高めていく必要性を改めて感じます。店員が気づき、取り押さえ、通報するという一連の行動はその手本だと思います。ただし取り押さえる行為は危険を伴うので、犯罪行為を撮影する、防犯カメラがある場所では通報する、などでも十分に後日逮捕につながります。
私たち一人一人が「見て見ぬふりをしない」心構えを持つことが、犯罪の発生を減らし、より安全な社会を作る第一歩です。このような事件が再び起こらないよう、社会全体で意識改革を進めていきたいものです。