2024年12月09日 (月) 4か月の間、職場内のトイレを盗撮をし続けた保育士の男が逮捕
岩手県雫石町は25日、町内の保育所で盗撮をしたとして、30代の男性保育士を懲戒免職処分にしました。
処分を受けたのは、雫石町立保育所で勤務していた38歳の男性保育士です。町によると、この男性保育士12月9日、職員用トイレに自分のスマートフォンを設置し、盗撮を行いました。同僚がトイレ内にスマートフォンがあることに気付き、盗撮が発覚しました。
男性保育士は「2024年8月ごろから盗撮を繰り返していた」と話しており、警察がスマートフォンを押収して詳しい捜査を進めています。
この事態を受け、町は25日付で男性保育士を懲戒免職処分としました。また、彼の上司2人に対しても訓告処分を下しました。
雫石町の猿子恵久町長は、「町職員がこのような事件を起こしたことは誠に遺憾です。今後、町民の皆様の信頼回復に向けて全力で取り組みます」とコメントを発表しました。
今回の岩手県雫石町で発覚した盗撮事件、町立保育所で働いていた男性保育士が、職員用トイレにスマートフォンを設置し、約4か月もの間盗撮行為を繰り返していたという事実は、職場内の信頼を完全に裏切る行為です。同僚の職員がスマートフォンの存在に気づいて発覚しましたが、それまで誰も異変に気づけなかったという状況は、盗撮事件の厄介な点を浮き彫りにしているように感じます。
保育士という職業は、子どもたちや保護者、同僚など、多くの人の信頼によって成り立っています。それだけに、今回の事件が与えた影響は大きく、裏切られた同僚や関係者たちのショックは計り知れません。特に職場内での盗撮という行為は、個人のプライバシーを侵害するだけでなく、職場全体の安全性や信頼性にも大きな影響を及ぼします。今回の事件では、被害者となった可能性のある職員たちの心のケアが何よりも重要です。彼らが安心して働ける環境を取り戻すためにも、町として具体的な支援が必要でしょう。
猿子町長が「町民の信頼回復に向けて取り組む」とコメントを出しましたが、その言葉だけでは不十分です。町民の信頼回復よりも、まずは職場の人のケアを優先させてほしいと思います。体裁を整えるコメントでは足りません。対策の結果がいずれ町民の安心につながるはずなのです。まさか、園児に対しての盗撮行為があったのであれば別の話ですが。
再発防止のためには、具体的な対策が求められます。例えば、防犯カメラの設置や、不審な行動に早期対応できる仕組みの構築などが考えられます。また、職場内で日常的にコミュニケーションを取り合い、異変を感じたときにすぐ共有できるような風通しの良い環境を作ることも大切です。
さらに気になるのは、容疑者が「2024年8月ごろから盗撮を繰り返していた」と話している点です。余罪の有無については警察の捜査が進められていますが、被害者がさらにいる可能性も否定できません。余罪の徹底調査も必要になってくるでしょう。
まずは職員の心のケア、そして職場環境の改善や、職員一人ひとりの意識を高める取り組みが急務です。このような事件は、町職員という公的な立場にある人が起こしたからこそ、地域住民への影響も大きく、町全体の信頼が揺らぎかねません。公務員が引き起こした事件な訳ですから。