2024年12月12日 (木) 電車内で向かいの女性を盗撮か、目撃した警察官に現行犯逮捕される
札幌・南警察署は2024年12月12日、地下鉄車内で女性を盗撮しようとしたとして、伊達市に住む59歳の無職の男を逮捕したと発表しました。
事件が発生したのは12月12日午後4時10分ごろ、札幌市中央区を走行中の地下鉄車両内です。男はスマートフォンを使い、向かい側に座っていた10代の女性のスカートの中を撮影しようとした疑いがもたれています。
幸いにも、この行為を地下鉄に乗車していた警察官が目撃し、その場で男を現行犯逮捕しました。女性と男の間に面識はなく、男は通院のために札幌を訪れていたとのことです。
調べに対し、男は「弁解することはありません」と容疑を認めています。警察は、犯行の動機や他にも同様の事件を起こしていないか、余罪について詳しく調べを進めています。
今回の事件は、札幌市内の地下鉄車両で発生した盗撮未遂事件です。通院途中だった59歳の男性が、向かいに座る10代女性のスカート内をスマートフォンで撮影しようとしたところ、同じ車両に乗り合わせていた警察官に現行犯逮捕されました。ただし周りにもほかに人がいたと考えると、私たち一般人が持つべき防犯意識についても改めて考えさせられます。
電車という公共の場での犯罪はよく聞きます。わたしたちも「またか」で済まさずに、一般人でもできることがあるはずです。今回の事件は偶然にも、目撃した警察官が逮捕しましたが、わたしたちも気づき、できることがあるはずです。
男性が向かいの女性にカメラを向けた行為は周囲に不自然さを感じさせるでしょう。今回は結果として警察官の目に留まりました。この「目につきやすい」行動が、被害の拡大を防ぐきっかけとなるはずです。
また、今回の男性は無職で、通院のために札幌を訪れていたとのことです。この背景には、社会的孤立やストレスといった問題があるのではないかと感じざるを得ません。仕事を持たず、社会との関わりが薄くなり、孤独やストレスが積み重なる中で、犯罪に走ってしまったのかもしれません。もちろん、そうした背景が犯罪を正当化するものではありませんが、この人物にどういった背景があったのか、家族はいたのか、など、ただ逮捕し余罪を追及ではなく、いろいろと考えていく必要がありそうです。
この事件が「未遂」であったとはいえ、過去に同様の犯罪を行っていた可能性が否定できないことです。これまでも誰にも気づかれずに被害が発生していたかもしれません。警察が余罪を含めて調査を進めることで、被害の全容が明らかになることを願います。
こうした事件は、私たち一人ひとりの「責任」について考えさせられます。不審な行動に気づいたとき、勇気を持って行動することが犯罪抑止につながります。また、電車内の防犯カメラや駅員への連絡手段なども、改めて確認しておきたいものです。日々の生活の中で防犯意識を高め、社会全体で犯罪を減らす努力を続けることが、被害を未然に防ぐ第一歩となるでしょう。