2024年04月19日 (金) 農水省職員、女性盗撮容疑で逮捕-通勤ラッシュ時に常習性の疑い
京都府警の人身安全対策課と中京署は28日、農林水産省近畿農政局に勤務する42歳の容疑者の男(42)(京都市伏見区在住)を、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで逮捕しました。
この男性は、4月11日と19日の朝、京都市伏見区の近鉄桃山御陵前駅のエスカレーターや中京区の市営地下鉄丸太町駅に通じる階段で、女性のスカート内を後方からスマートフォンで動画撮影した疑いが持たれています。
別の日に通勤途中の警察官が、怪しい動きをしている容疑者を発見、職務質問をしたことで事件が発覚しました。
この容疑者は「私が駅で女子高生のスカートの中を盗撮していたことは間違いありません」と容疑を認めています。 容疑者のスマートフォンからは複数の盗撮動画が見つかっていて、警察は余罪を捜査しています。
近畿農政局は「事実であれば再発防止に努め、職員に服務規律の順守を徹底して指導します」とコメントしています。
この記事を目にしたときはびっくりしました。いままで取り上げた事件の中でも、随一だったと思います。欲求、その達成、そしてエスカレートしていく常習性、これは人間の性なのでしょうか。人間は好奇心や欲求を持ち、それが満たされると一時的な満足感や達成感を感じます。このプロセス自体は誰しもが経験するものですが、問題はその対象や方法が社会的な規範に反する場合です。盗撮という麻酔にかかり、この男は自身でその欲求を制御ができないほどになっていたのでしょう。では始めていきましょう。
今回の事件は、農林水産省近畿農政局に勤務する42歳の職員が女性のスカート内を盗撮したとして逮捕されたというもので、驚きと同時に憤りを感じさせます。日本の政府官僚であり、国家公務員という立場にある人間がこのような犯罪行為に及んだことは、残念でしかたがありません。特に農水省は食料や農業の政策に関わる重要な機関であり、そこで働く職員には高いモラルと公的な意識が求められます。職務を通じて国民の生活や安全に直接間接に関与する立場であるからこそ、犯罪に手を染めたことは非常に残念であり、強い批判が向けられるでしょう。
また、今回の犯行が4月の朝の通勤時間帯、つまり人が多く集まるラッシュ時に行われたことも、常習性が疑われる要因の一つです。公共の場である駅やエスカレーターでの盗撮は、単に衝動的な行為とは考えづらく、計画性があった可能性も否定できません。盗撮してから通勤し、国策を練る。なんてとんでもないですよ。さらに、4月の犯行から約半年後の10月に逮捕に至ったという時間の経過も気になる点です。警察が慎重に捜査を進めた結果だとは思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。
一方、近畿農政局の「再発防止に努める」というコメントは、事態の深刻さに対して表面的に聞こえます。公務員として国民に仕える立場にありながら、服務規律を守れなかった職員が起こした事件に対する謝罪や説明は乏しく、組織としての責任を問う姿勢が伝わりにくいのが残念です。こうした問題が発生した場合、単に再発防止を宣言するだけでは、この事件の問題意識や、具体的な受け止めがまったくみえてきません。真相がはっきりしたのちは、もっと踏み込んだ対応として、職員教育の強化や倫理意識の向上に向けた具体的な施策が示されることを期待したいです。また、公務員という立場から社会にどのような影響を与えたかについても言及するべきで、政府機関としての説明責任が求められるところでしょう。
この事件は、公務員が持つべき高い倫理観を裏切るものです。公務員の犯罪は、国民の信頼を損ない、不信感につながりかねません。そうなる前に、人はだれしも欲求をもつのですから、欲求そのものを否定したり、規範に反するものにするのではなく、それをどのようにコントロールし、活かしていくかが重要なはずです。