2024年09月18日 (水) 発生した警察官による盗撮事件 <追記1>
北海道帯広市で、帯広警察署に勤務する23歳の男性警察官が、10代の女性のスカートの中をスマートフォンで盗撮した疑いで、2024年9月18日に現行犯逮捕されました。逮捕されたのは、交通一課指導係の男です。事件は、同日午後4時30分頃、帯広市西21条南4丁目の商業施設内にあるゲームセンターで起こりました。被害にあった女性は、プリントシール機を使っている最中で、この男はその際にスマートフォンでスカートの中を撮影したとされています。
この男の行動に気づいたのは、被害女性と一緒にいた知人男性で、すぐに警察に通報し、この男は現行犯逮捕されました。警察が押収したスマートフォンには、盗撮された画像が残っており、この男は「スマートフォンをスカートの中に差し入れた」と容疑を認めています。なお、この男と被害女性に面識はありませんでした。
事件が発生した時、この男は当直勤務を終えた後、勤務時間外に商業施設を訪れていました。警察は押収したスマートフォンを解析し、他の盗撮の可能性や犯行の動機についても詳しく調べています。
北海道警察の監察官室長、親谷光博氏は「職員が逮捕されたことは非常に遺憾であり、被害者や関係者に深くお詫び申し上げます。今後の捜査結果を踏まえ、厳正に対処いたします」とコメントしています。
警察官が犯行に及んだという今回の事件は、守るべき立場にある者が犯罪を犯したという非常に深刻なものです。当サイトでは、この事件を「社会的重大事件」として記録しました。警察官は市民の安全と信頼を守る立場にあり、その一挙手一投足が社会に与える影響は非常に大きいものです。
容疑者は勤務中ではなく、当直勤務を終えて勤務時間外に商業施設を訪れ、犯行を行いました。勤務後の開放感にでも浸っていたのかもしれませんが、これは警察官による重大な不祥事であり、非常に深刻な問題です。北海道警察は、今後の捜査で明らかになる事実を基に、再発防止策を含めた厳しい対応を求められます。
今回の事件は、公共の信頼を大きく損ねました。警察職員によるこのような不正行為は、厳格に処罰されるべきです。また、被害者への謝罪だけでなく、今後、同じような事件を繰り返さないために、真摯な再発防止の取り組みが必要です。この点に関して、強く期待したいと思います。
<追記1>
その後の捜査の結果、釧路地検は男性巡査について9日付けで不起訴処分としました。
理由は明らかにしていません。
不起訴処分とは、なにか簡単に書いていこうと思います。
警察が事件を検察に送致した後、検察は証拠や事情を調査して「起訴(裁判を行う)」するか「不起訴」にするかを決定します。
不起訴処分には、以下のような理由があります。
- 嫌疑不十分:証拠が不足している場合や、被疑者の犯行が立証できない場合。
- 起訴猶予:犯罪事実は認められるが、被疑者が反省している、被害者と和解が成立している、初犯であるなど、情状酌量の理由がある場合に起訴を見送るもの。
- 法的要件が満たされない:法律の規定上、起訴するための要件が整っていない場合(たとえば、時効が成立しているなど)。
不起訴処分を受けた場合、その時点で裁判にかけられることはなく、前科もつかないため、被疑者にとっては有利な結果といえます。おそらく上記の2である可能性が高そうです。