2024年08月01日 (木) 小学校で水泳指導員が盗撮、女子児童10人以上が被害
夏休み中に都内の小学校の教室にスマートフォンを設置し、着替え中の女子児童を盗撮したなどとして逮捕されたのは、ボランティアの水泳指導員を務めていた30代の男です。逮捕容疑は、性的姿態撮影等処罰法違反と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑い。
男は夏休み中、都内の小学校のプールでボランティア活動をしており、8月に同容疑で逮捕され、その後、同罪で起訴された。 捜査関係者によると、男は今年7〜8月、都内の小学校の教室に複数回にわたり更衣室として使っていた教室にスマートフォンを設置し着替えている様子を動画で撮影していたということで。被害女児は10人以上いるという。
8月1日、見回り中の教師がスマホに気付き、110番通報した。男は駆けつけた警察官に対して「性的欲求を満たすためにやりました」と容疑を認めていたという。
日本テレビの取材に、教育委員会は「被害を受けられた児童、保護者の方々に深くお詫び申し上げます。今後複数人の教職員による対応など再発防止に努めていきます」とコメントしています。
また悲しい事件が発生してしまいました。こうした卑劣な行為が繰り返されることに、悔しさと憤りを感じずにはいられません。特に、学校や公共の場という本来は安心して過ごせるはずの場所で、信頼を裏切るような行為が行われると、その影響は被害者だけでなく、周囲や社会全体に広がります。めげずに今回もやっていきます。
今回の事件を受け、教育委員会は「再発防止のために、複数人の教職員で監視にあたる」と表明しています。残念ながら、教職員が犯罪を起こす可能性はゼロではないのが現状です。教育者は子どもたちの安全を守る役割を担っていますが、その立場を利用して不正行為を行う場合もあります。特に、信頼される存在であるために、周囲からの警戒心が薄れやすく、犯罪行為が発覚しにくいという側面もあります。ですので、「複数人」の教職員での監視は対策の一つとして重要だと思います。
また、この対策には一定の効果が見込まれますが、ほかの対策案も必要でしょう。具体的には、教職員による見回りの頻度自体を増やすことや、監視カメラの設置、学校施設内での持ち込みデバイスを管理するなど、より包括的な対策が効果的と考えられます。また、児童や生徒に対して、危険な状況を認識し、身を守るためのリテラシー教育を行うことも大切です。特に、着替えやプライバシーにかかわる場面では、誰かが不審な動きをしていないかを子ども自身が認識できるような意識づけも大切です。
今回の事件では、教室内のスマートフォンに教職員が気づいたことで発覚しましたが、日常的に持ち込みが許されるデバイスの取り扱いには慎重を期すべきです。プール授業のシーズンや、イベントが増える季節にこそ、普段よりも安全に配慮する体制を強化するのが望ましいでしょう。
対策について記載していましたが、なによりも生徒に対する心のケアが非常に重要です。犯罪や不正行為の被害を受けた子どもたちは、心に深い傷を負うこともあるでしょう。彼らは自分の安全を脅かされたという恐怖や不安、罪悪感など、さまざまな感情を抱えることがあるため、適切なサポートが必要です。
またこのような事件が発生することで、保護者は学校に対して不信感をもつこともあるかもしれません。しかしながら、学校側も対策に取り組んでおり、被害を未然に防ぐには、保護者や教育委員会、教職員が協力し合うことが大切です。保護者としては、子どもたちに個人の尊厳や身体の大切さを教える機会として、この事件をきっかけに意識を改めることも重要なのではないでしょうか。
全体として、今回の事件は一教員の見回りによって明るみに出ましたが、こうした行為の抑止力を高めるためには学校全体の安全意識の向上が不可欠です。