2024年12月02日 (月) 女子トイレで盗撮試みるも失敗:「画角が悪かった」と供述
兵庫県三田市の商業施設で、女子トイレに侵入し盗撮を試みたとして、三田署は12月16日、建造物侵入と性的姿態撮影処罰法違反(撮影未遂)の疑いで、18歳の男子高校生を逮捕しました。
事件の詳細
逮捕容疑は、12月2日午後7時27分から同32分ごろまでの間、この男子高校生が商業施設内の女子トイレに侵入し、10代の女性が入っていた個室トイレの壁越しにスマートフォンを差し入れ、動画を撮影しようとしたものです。
警察の調べに対し、男子高校生は容疑を認めており、「撮影したが画角が悪く、映っていなかったため動画を消した」と供述しています。
発覚の経緯
被害女性が3日に交番へ届け出たことで事件が発覚しました。警察は防犯カメラの映像を基に捜査を進め、男子高校生が関与していることを特定しました。
今回の事件、特に注目すべき点は、この犯行が月曜日の朝、登校前に行われた可能性があるということです。わざわざそのタイミングを選んだことから、彼が事前に計画を立てていたことは明らかです。
女子トイレに侵入するという行為は、盗撮への強い執念を感じさせます。普通ならば、他人に見つかるリスクや防犯カメラに映る可能性を考え、躊躇するはずです。しかし、彼はそれを押し切ってまで実行に移した。こうした行動には、盗撮が持つある種の「魔力」が関係しているのではないかと感じます。一度盗撮行為をしてしまうと、それが刺激的な体験として記憶に残り、やめられなくなる人が多いといいます。今回の犯人も例外ではなかったのかもしれません。おそらく、これが初めてではなく、少しずつ行動がエスカレートしていった結果として、女子トイレという大胆な場所での犯行に至ったのでしょう。
また、今回の事件で被害に遭った女性が受けた恐怖やショックは大きいものであったでしょう。女子トイレは、女性が安心して利用できるはずの場所です。まさか隣に男性が潜んでいるとは考えられないわけです。こうした事件が起こると、「次は自分が被害に遭うかもしれない」という心理的負担を抱え、公共施設を利用する際の不安が高まることになります。
この事件をきっかけに、防犯カメラの設置場所や巡回頻度を見直すなど、さらなる対策が求められます。同時に、私たち一人ひとりが日頃から不審な行動や人物に目を光らせ、異変を感じたらすぐに施設のスタッフや警察に報告するという意識を持つことも重要です。
盗撮は一見「軽い犯罪」のように思われることがありますが、実際には被害者の心に深い傷を残す、れっきとした犯罪です。逮捕された彼も、防犯カメラが設置されている場所での犯行がどれだけリスクの高い行為だったか、冷静に考えれば理解できたはずです。それでもやめられなかったのは、盗撮の持つ依存性や、その行為に対する罪悪感の薄さが影響しているのでしょう。
最後に、私たち自身も改めて防犯意識を高め、日常生活の中で「これはおかしい」と思うことを見逃さない姿勢を持つべきです。事件を未然に防ぐには、個人の注意力や周囲の人々との協力が欠かせません。