2024年11月19日 (火) 列車内でスカート内を盗撮しようとした高校教諭の男、容疑を認める <追記1>
通勤ラッシュの時間帯、JR越後線の列車内で県立高校教諭の男(49)が盗撮未遂の疑いで逮捕されました。
事件が起きたのは午前7時半ごろ。長岡市に住む高校教諭の男は、列車内でスマートフォンを使い、制服を着た女性のスカートの中を撮影しようとしたとされています。この行為を乗客が目撃し、別の乗客に通報を依頼。その後、警察が駆けつけ、男を逮捕しました。
犯行当時は列車が混雑する通勤ラッシュの時間帯で、19日午前7時半過ぎ、JR新潟駅から白山駅に向かう越後線の普通列車内で起きました。逮捕された教諭は警察の取り調べに対し、「弁解することはない」と容疑を認めています。現在、警察は余罪や犯行の動機について詳しく調査を進めています。
盗撮の魔力に取りつかれてしまった男性。教諭という立場でも関係なしか、それとも毎日のように生徒を見ていると、頭が正常な判断ができない状態になっていたのか。今回も始めていきます。
今回の事件は、高校教諭という社会的立場にある人物が公共の場で盗撮を試みたという点で、非常に深刻です。スマートフォンをバッグに忍ばせ、計画的に犯行に及んだことから、彼が一時の衝動ではなく、準備をして臨んだ可能性が高いと考えられます。このようなケースでは、常習性が疑われるのも当然であり、警察による余罪の追及が求められます。
盗撮の背後には、加害者の中で形成される一種の「盗撮の魔力」とも呼べる心理が存在するのかもしれません。撮影行為そのものがスリルとなり、それがエスカレートしていくことでやめられなくなる加害者もいると聞きます。誰かが止めてあげなければ、もうストップはかからない状態だったのでしょうか。とはいえ、このような行為は被害者に深刻な心の傷を与えるだけでなく、社会全体の信頼を大きく損なうものです。
今回の事件で特筆すべきは、目撃者の迅速な対応です。一人の乗客が犯行を目撃し、別の乗客と協力して警察に通報したことで、容疑者の逮捕に繋がりました。このような市民の行動は、犯罪抑止において非常に重要です。無関心でいるのではなく、こういった問題を認識し、適切に行動することが社会全体に広がっていってほしいものです。
この事件は、公共交通機関での盗撮被害が後を絶たない現状を改めて浮き彫りにしました。女性専用車両の必要性については議論が分かれるところですが、こうした卑劣な犯罪が起きるたびに、女性が安心して移動できる環境を整える必要性が強調されます。もちろん、女性専用車両だけでは問題の根本解決にはなりません。犯罪行為そのものを減少させるための教育や啓発活動が必要になってきます。
今回の事件は、公共の場での秩序を乱す犯罪行為がいかに計画的かつ悪質であるかを示しています。今後、再発防止のためにも、事件を通じて得られる教訓を社会全体で共有し、犯罪を許さない風土を築くことが重要です。
<追記1>
容疑者は「今回の犯行が初めてではない」と供述していることが分かりました。警察は余罪があるとみて調べを進めています。11月20日、警察は容疑者の勤務先である高校を家宅捜索しました。
また、県教育委員会は「学校教育への信頼を大きく損ねる結果となり、大変申し訳なく思います」とコメントしています。
勤務先に警察の捜査が入っています。生徒たちの動揺に配慮してほしいところです。