2024年11月09日 (土) 再訪が運命を決めた、ゲームセンター盗撮未遂の44歳男
ゲームセンターで女性のスカート内を盗撮未遂、44歳会社員の男逮捕
兵庫県明石市のゲームセンターで、15歳の女性のスカート内を撮影しようとしたとして、兵庫県警明石署は7日、神戸市垂水区在住の44歳の会社員の男を、性的姿態撮影処罰法違反(撮影未遂)の疑いで逮捕しました。
事件の概要
この男は、11月9日午後1時45分ごろ、明石市東部にあるゲームセンターで両替機に並んでいた女性の背後に立ち、片手でスマートフォンをスカート内に差し向け、撮影しようとしたとされています。
発覚の経緯
ゲームセンターの従業員が、男がスマートフォンを女性のスカート内に差し向ける様子を目撃。その後、防犯カメラで確認した結果、従業員が警備員を通じて警察に通報しました。しかし、男はその場を立ち去り、一時行方が分からなくなっていました。
逮捕に至る経緯
12月7日午前11時20分ごろ、同じゲームセンターに再び訪れた男を従業員が発見。「犯人が来店している」と通報し、警察が駆けつけて逮捕に至りました。
男は警察の調べに対し、「スカートの下にスマートフォンを差し向けたことは間違いないが、撮影したかどうかは覚えていない」と供述しています。
ゲームセンターで発生した盗撮未遂事件は、犯罪行為の気が付かれにくさと同時に、それを発見し防止するための第三者の協力がいかに重要であるかを感じさせる事例です。この事件では、被害者本人がその場で異変に気付くことはなかったのでしょう。盗撮行為は通常、人の目を避けて行われるため、被害者自身が即座に気づくことは難しく、これが犯罪が繰り返される大きな要因の一つとなっています。そのため、第三者の観察、行動が、犯罪の抑止において重要な役割を果たすのです。
この事件で特筆すべき点は、ゲームセンターの従業員の行動です。従業員は、容疑者がスカート内にスマートフォンを差し向ける姿を目撃し、防犯カメラを利用して確認。その後も容疑者が再び来店した際、警察に通報し逮捕に繋げました。従業員が行ったこの一連の行為は犯罪を未然に防ぐためのモデルケースと言えるでしょう。
さらに、この事件から、社会全体で犯罪を減らす意識を共有する重要性を考えさせられます。防犯カメラの設置や従業員の教育など、個人だけでなく組織や地域全体が犯罪に対して意識を高めることが必要です。このような取り組みは、犯罪の発生そのものを抑制するだけでなく、犯行後の迅速な対応を可能にします。また、再犯のリスクを減らすことにもつながるでしょう。
容疑者が再び同じ場所に戻ってきたことについては、驚きと共に犯罪心理を考えさせられます。犯行後立ち去ったにもかかわらず、再びその場所を訪れることは、ある種の軽率さと罪悪感の欠如を示しているようにも見えます。この行動は、犯罪に対する意識の低さや、犯罪が及ぼす深刻な影響についての無理解を象徴していると言えるでしょう。
最後に、今回の事件を通じて、被害者の心のケアにも目を向ける必要があります。盗撮は被害者に見えない形で大きな心理的負担を与えます。被害者本人が気づいていない場合でも、後から知ることで不安や不快感を抱く可能性があります。こうした事件に直面した際には、被害者を守るための制度や心理的支援体制を整備することも重要です。
この事件は単なる一つの事例として終わらせるべきではありません。社会全体が防犯意識を高め、犯罪を減らす取り組みを進めるきっかけとするべきでしょう。