2024年07月03日 (水) 再発防止策の中で発覚、福島県職員が盗撮容疑で5人目の逮捕
6日午前10時半ごろ、福島県会津若松市の商業施設で、10代女性のスカート内にスマートフォンを差し向けたとして、県迷惑行為等防止条例違反(卑わいな行為の禁止)の疑いで福島県山口土木事務所に勤務する25歳の服部隆行容疑者が、逮捕されました。身柄は7日、検察庁に送られました。警察によると、この男性職員は「盗撮目的で後ろから女性に近づいた」と供述し、容疑を認めています。事件は7月3日午後8時ごろに発生し、勤務後に商業施設を訪れていたことが分かっています。
福島県内では、今年に入って5人目の県職員の逮捕となり、不祥事の多発が問題視されています。福島県はこれまでも懲戒処分の厳格化や研修の見直しなど再発防止策を実施してきましたが、今回の事件を受けて6日に臨時会議を開き、信頼回復と再発防止に向けた取り組みを強化する方針を再確認しました。特に不祥事が続く土木部では、部長が14の出先機関を訪問して職員への指導を行う予定です。また、警察は今後、男性職員のスマートフォンを解析し、他にも違法行為がなかったかについても調べを進める方針です
今回は再発防止策の中での公務員の犯罪ということです。「なかなか有効な再発防止策を見いだせないところだが」と総務課長は発言しているそうですが、これは言語道断です。下記にも書きますが、盗撮は直接被害者を傷つける行為です。スマホは使い方を間違えれば、ナイフなどと一緒で「凶器」にだってなりるわけです。始めていきます。
この事件は、福島県が再発防止に取り組んでいた最中に発生したことから、県職員のモラルに対する信頼が一層損なわれる結果となりました。福島県は過去の不祥事を受けて、コンプライアンス教育や倫理研修の強化に取り組んできたにもかかわらず、それが実効性を発揮できなかったことは組織全体の課題が非常に大きいものだと思われます。
※連行される服部隆行容疑者(25)の様子
また、今回の事件における「欲には勝てないのか」という点についても考えさせられます。盗撮は一瞬の行為であっても、その背後には計画性や常習性が潜んでいることが少なくありません。今回の容疑者も盗撮目的で意図的に女性の後ろに接近し、スマートフォンを差し向けています。再発防止に取り組んでいた最中にも関わらず、この行動は偶発的なものではなく、明らかに計画的であり、その行為が持つ悪質性を浮き彫りにしています。また、警察は今後、余罪の有無についても調べを進めるとされており、こうした常習性や余罪が確認されれば、盗撮行為のやめられないこうした性質が、あらためて浮き彫りになるのです。
当たり前ですが、盗撮行為は相手を直接傷つける行為であり、見過ごされるべきではありません。被害者が被る精神的なダメージは計り知れず、日常生活における安心感を奪う非常に深刻な問題です。スマートフォンは一見無害に見えるツールですが、それが悪用されることで人々に恐怖を与え、社会の安全を脅かすものとなります。仮にスマホではなくナイフなどの凶器を持っていると想像すれば、その危険性がより理解しやすいかもしれません。盗撮行為もまた、被害者の心身を脅かすという意味で、社会において厳しく対処すべき問題です。
このような事件が二度と起こらないよう、福島県は再発防止策をより徹底し、信頼回復に向けて全力で取り組む必要があります。同時に、盗撮行為の法的規制や刑罰の強化も検討されるべきです。職員一人一人が自らの行動が与える影響を理解し、責任を持って職務に臨むことが求められています。