2024年04月30日 (火) 「東海の撮り師」逮捕!驚愕の盗撮回数600回超え
大阪府警は1月8日、性的姿態撮影処罰法違反(撮影・記録保管)の疑いで、三重県津市に住む会社員・今村諭太容疑者(34)を逮捕しました。
今村容疑者は、昨年4月下旬に三重県四日市市の商業施設内エスカレーターで、10代の女性のスカートの中をスマートフォンで盗撮し、その動画を保存した疑いが持たれています。さらに、これらの盗撮動画を他人に提供する目的で保管していたとされています。
警察の調べによると、今村容疑者は2018年頃から駅や商業施設などで盗撮を繰り返し、その回数は600~800回に及ぶと供述しています。また、彼のパソコンなどからは数百本の盗撮とみられる動画が確認されました。これらの動画は、SNSを通じて複数の仲間と交換されており、今村容疑者は盗撮を趣味とする愛好家グループに所属していたとのことです。
事件が発覚したのは、昨年7月に大阪府警が別の盗撮事件で逮捕した男のハードディスクから、今村容疑者が撮影したとみられる動画が見つかったことがきっかけです。その後の捜査で、彼の犯行が明らかになりました。
警察の間では「東海の撮り師」と呼ばれた今村容疑者。警察は、今後も詳しい動機や余罪について捜査を進めています。
※連行される容疑者の様子です。
今回の事件は、これまでにない規模の「盗撮事件の闇」を浮き彫りにしたものだと感じます。数百本にも及ぶ盗撮動画が確認され、さらに「撮り師」という異名で呼ばれるほど犯行を繰り返してきたことは、衝撃的と言わざるを得ません。この男が5年以上にわたり600回以上もの盗撮を行ってきたという供述からは、被害者の数が計り知れず、どれだけ多くの人が被害に遭い、知らぬ間にプライバシーを侵害されてきたのかを考えると本当に胸が痛みます。
また、今回の事件は別の盗撮事件での捜査から発覚したとのことで、盗撮という犯罪が非常に気付きにくいものであることを改めて感じました。被害者本人が気付かず、他の容疑者から間接的に発覚するケースも少なくないのでしょう。SNSで盗撮動画を交換する「盗撮愛好家」のグループが存在し、このようなネットワークを通じて違法な行為が広がっていることも大きな問題です。このグループに所属していた今村容疑者は、その中でもプロフェッショナルとも言える存在だったのかもしれません。
「撮り師」と呼ばれるほどの手際や執念を、なぜより良い方向に使えなかったのかと感じずにはいられません。とはいえ、犯罪行為が許されるわけもなく、今回の逮捕は他のメンバーやネットワークの解明に繋がる重要な第一歩です。警察には、余罪の追及だけでなく、この犯罪グループの全容を解明し、さらなる逮捕に尽力してほしいと強く願います。
この事件を通じて、私たちも盗撮という犯罪の根深さと、普段の生活でいかにそのリスクが潜んでいるかを再認識する必要があります。「盗撮なんて自分には関係ない」と思わず、周囲を注意深く観察することが求められるでしょう。大阪府警によると、府内で確認された盗撮被害は、集計した2019年以降増え続けていて、去年は7割ほどが商業施設や駅での発生とのことです。