2024年10月20日 (日) 「景色と女性の撮影が趣味」地方公務員の男、盗撮容疑を認める
三重県伊賀市で女の子の下着を盗撮した疑いで、大阪府警は兵庫県教育委員会の事務職員の容疑者の男(63)を28日に逮捕し、送検しました。この容疑者は10月20日、伊賀市の路上で座っていた10代女の子のスカートの中をスマートフォンで盗撮したとされています。
この事件は、10月27日に大阪府吹田市の万博記念公園で、別の女性が「盗撮された」と通報したことで発覚しました。警察が山本容疑者の携帯電話を確認したところ、今回の事件に関連する女の子の盗撮画像が複数見つかり、容疑が浮上しました。
調べに対してこの容疑者は、「4年前から風景と女性を撮影していたが、次第にエスカレートしてしまった」と容疑を認めています。兵庫県教育委員会は「事実であれば極めて遺憾であり、厳正に対応する」とコメントしており、警察は余罪についても捜査を進めています。
下記は容疑者(63)の様子です。兵庫県教育委員会の事務職員は地方公務員に該当するそうです。教育委員会は都道府県や市町村といった地方公共団体に属しており、その職員は地方公務員法に基づいて雇用されているとのことです。つまりまた公務員の犯罪ですね、やっていきましょう。
今回の事件は、万博記念公園で女性が通報したことで発覚しましたが、その通報した女性自身の盗撮画像は山本容疑者の携帯からは確認されなかったと思われます。であれば、その場で現行犯逮捕されていたでしょう。それにもかかわらず、警察がこの通報をきっかけに容疑者の携帯電話を徹底的に調査し、他の女性の盗撮画像を発見したことで、結果的に事件が明るみに出たと思われます。警察の捜査は見事といわざるを得ません。社会における盗撮の深刻さを警察が頑張って払しょくしてくれているように感じます。
また、容疑者が「風景と女性を撮影しているうちにエスカレートしてしまった」と供述している点は意味不明です。風景とともに女性を撮影するという趣味が、盗撮行為に及んだというのは常識からかけ離れているように思います。仮に「風景写真の一環として」女性を無断で撮影する行為が含まれていたとしても、それがスカート内を意図的に撮影する行為へとエスカレートした時点で、明確な犯罪行為だと言わざるを得ません。こうした行為は盗撮罪に該当し、社会的に強い非難を受けるべきです。
実際問題、風景とともに女性を撮影する行為は、女性が単に背景として写っているだけでは「性的姿態等撮影」には該当しないことが多いようです。ただし、女性が被写体として明らかに意識されている場合や、特に性的な視点で撮影されているとみなされる場合には、違反とされる可能性があります。ここについては、女性の感じ方、第三者のとらえ方で変わる部分だと思いますので、スマホなどで外を撮影する際には、移る被写体には十分に注意し、プライバシーポリシー、個人に不快感を与えないように心がけていきましょう。
今回の事件で注目すべきは、通報内容そのものが決定的証拠にならなかったにもかかわらず、警察が粘り強く証拠を探し出したことです。通報を受けて容疑者の携帯を調べ、別の被害者の盗撮画像を発見したことで、容疑者の違法行為を突き止めたことには、警察の執念と盗撮行為への強い意識を感じます。警察のこの姿勢こそが、盗撮行為の減少に向けた重要な一役であり、被害者が安心して暮らせる社会の実現に貢献していると言えるでしょう。